ビットコインとビットコインキャッシュの違いを解説

「ビットコイン(BTC)」と「ビットコインキャッシュ(BCH)」は名前がよく似ているため、同じコインだと思っている方も少なくありません。
しかし実際には、まったく別の仮想通貨です。
それぞれの基本的な違いを押さえておくと、投資の判断にも役立ちます。
| 項目 | ビットコイン(BTC) | ビットコインキャッシュ(BCH) |
|---|---|---|
| 誕生年 | 2009年 | 2017年 |
| ブロックサイズ | 1MB〜最大4MB | 32MB |
| 送金速度 | 遅延が発生しやすい | 速い |
| 送金手数料 | 高くなりやすい | 低い |
| 時価総額 | 圧倒的1位 | 上位〜中堅 |
| 主な用途 | 価値の保存・投資 | 決済・送金 |
ビットコインは「デジタルゴールド」として価値の保存に使われることが多い一方、ビットコインキャッシュは日常的な決済や送金に向いた設計になっています。
どちらが「良い」というわけではなく、目的によって使い分けるものだと理解しておきましょう。
「仮想通貨」と「暗号資産」の違いも押さえよう
ここで補足として、「仮想通貨」と「暗号資産」という言葉の違いも整理します。
実はこの2つはほぼ同じものを指しています。
日本では2020年の法改正にともない、資金決済法上の正式名称が「仮想通貨」から「暗号資産」に変更されました。
ニュースや金融機関では「暗号資産」という表現が使われますが、一般の会話では「仮想通貨」のほうがまだ広く使われています。
「仮想通貨」=「暗号資産」と考えて問題ありません。ビットコインもビットコインキャッシュも、どちらも暗号資産(仮想通貨)の一種です。
電子マネーと暗号資産の違いも知っておこう
「PayPayやSuicaと何が違うの?」という疑問を持つ方も多いです。
電子マネーと暗号資産(仮想通貨)は似ているようで、根本的に異なります。
- 電子マネーは運営会社が発行・管理する「法定通貨の代替手段」
- 暗号資産はブロックチェーン上で管理され、特定の管理者が存在しない
- 電子マネーは価格が変動しないが、暗号資産は市場で価格が変動する
- 暗号資産は国境を越えた送金が可能で、日本円との交換も行える
電子マネーはあくまで「お金を使うための道具」ですが、暗号資産はそれ自体が価値を持つ資産という点が大きな違いです。
ビットコインキャッシュ(BCH)が誕生した仕組みとハードフォークの解説

そもそもなんでビットコインから別のコインができたの?
ビットコインが抱えていたスケーラビリティ問題を解決するために、コミュニティが分裂してハードフォークという形で新しいコインが生まれたんですよ。
ビットコインキャッシュが誕生した背景には、ビットコインの「スケーラビリティ問題」があります。
スケーラビリティ問題とは何か
ビットコインのブロックチェーンは、一定時間ごとにトランザクション(取引データ)をまとめた「ブロック」を生成し、チェーン状に記録していく仕組みです。
ところがビットコインの利用者が増えるにつれて、1ブロックに入りきらないトランザクションが大量に発生するようになりました。
これがスケーラビリティ問題です。
具体的には以下のような問題が起きていました。
スケーラビリティ問題が引き起こした弊害
- 送金の遅延が頻発し、確認に何時間もかかるケースが増えた
- 処理を優先してもらうために手数料が高騰した
- マイナーへの負荷が増大し、マイニングの効率が落ちた
- 決済手段としての実用性が低下した
この問題を解決するために、開発者・マイナー・コミュニティの間で「ブロックサイズを大きくすべきか」という議論が長年続きました。
ハードフォークによってBCHが生まれた経緯
議論は平行線をたどり、最終的に2017年8月にコミュニティが分岐(フォーク)することになりました。
「フォーク」とはプログラムの仕様変更のことで、なかでも互換性のない大きな変更を「ハードフォーク」と呼びます。
ハードフォークの結果、ビットコインのブロックチェーンから新たなチェーンが生まれ、これがビットコインキャッシュ(BCH)として独立しました。
ハードフォーク時点でビットコインを保有していた人は、同じ数量のビットコインキャッシュも自動的に受け取ることができました。これが「スナップショット」と呼ばれる仕組みです。
ビットコインキャッシュはブロックサイズを当初1MBから8MBへ、その後32MBへと拡大し、処理能力と速度を大幅に向上させました。
ビットコインの「デジタルゴールド」路線とは異なり、ビットコインキャッシュは「日常的に使えるデジタルキャッシュ」を目指して開発が続けられています。
BCC(ビットコインキャッシュクラシック)との違い
「BCH」と「BCC」は同じビットコインキャッシュを指す場合がありますが、取引所によってティッカーシンボルが異なることがあります。
BCC表記は別のコイン(BitConnect等)に使われることもあるため、購入時には必ず「BCH」表記の銘柄かどうか確認しましょう。
現在の主要取引所ではほぼ「BCH」で統一されています。
BCHの特徴と投資・取引で知っておくべきポイント

ビットコインキャッシュには、投資や取引を検討するうえで押さえておきたい特徴がいくつかあります。
ここではメリットとデメリットに分けて整理します。
ビットコインキャッシュのメリット
BCHの主なメリット
- ブロックサイズが32MBと大きく、多くのトランザクションを一度に処理できる
- 送金手数料が低く抑えられており、少額決済にも向いている
- 送金速度が速く、遅延が起きにくい
- ビットコインの技術基盤を引き継いでいるためセキュリティが高い
- 国内外の多くの取引所で取り扱いがあり、流動性が確保されている
特に送金手数料の安さは大きな強みです。
ビットコインは混雑時に手数料が数千円以上になることもありますが、ビットコインキャッシュでは数円〜数十円程度で送金できることも多く、実用性が高いと言えます。
ビットコインキャッシュのデメリットとリスク
BCHの主なデメリット・リスク
- ビットコインに比べてコミュニティの規模が小さく、開発の勢いが不安定な時期もある
- 時価総額がビットコインより大幅に低く、価格変動リスクが高い
- 2018年にさらにビットコインSV(BSV)へと分岐し、コミュニティが分裂した経緯がある
- 決済手段としての普及が予想より遅れており、将来性に不確実性が残る
- ビットコインの影響を受けやすく、独自の価格形成がしにくい
投資としてBCHを検討する場合は、ビットコインと比べてリスクが高い点を必ず理解したうえで少額から始めることをおすすめします。
ビットコインキャッシュとイーサリアムの違い
よく比較される「イーサリアム(ETH)」との違いも押さえておきましょう。
| 項目 | ビットコインキャッシュ(BCH) | イーサリアム(ETH) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 高速・低コスト決済 | スマートコントラクト・DApps |
| 起源 | BTCのハードフォーク | 独自に開発・誕生 |
| プログラム機能 | 基本的な決済機能 | 高度なプログラムが可能 |
| 発行上限 | 2,100万枚(BTCと同じ) | 上限なし(発行量は調整) |
イーサリアムはスマートコントラクトやトークン発行など多彩な機能を持つ一方、ビットコインキャッシュは「速く安く送る」という決済機能に特化しています。
XRP(リップル)との違い
「XRP(エックスアールピー)」も送金に特化した仮想通貨として知られています。
XRPとBCHの最大の違いは分散性です。
XRPはリップル社という企業が中心となって管理・開発しているのに対し、BCHはビットコインと同様にブロックチェーン上で分散管理されています。
「企業が管理しているから信用できる」と見るか、「中央集権的すぎる」と見るかは投資家によって意見が分かれますが、どちらも日本の取引所で購入できる主要な暗号資産です。
ビットコインキャッシュの将来性と今後の展望

BCHって今後どうなるの?投資して大丈夫かな?
将来性については一定の可能性がある一方で不確実性も高いため、ビットコインを中心に少額で分散するのが初心者には安全な方針ですよ。
ビットコインキャッシュの将来性を考えるうえで、いくつかの重要な視点があります。
決済手段としての普及が鍵
BCHが注目されるポイントのひとつは、実際の決済手段として使われる可能性です。
送金手数料が低く速度も速いため、特に新興国や金融インフラが整っていない地域での活用が期待されています。
ただし、現時点では国際的な決済での普及はまだ限定的で、期待値先行の側面も否めません。
ミームコインとの違いを理解しよう
近年「ミームコイン」と呼ばれるコインが注目を集めています。
ミームコインとビットコインキャッシュの違いを簡単に整理します。
ミームコインとBCHの違い
- ミームコインはSNSやコミュニティの盛り上がりで価格が動くコインの総称(DOGE・SHIBなど)
- BCHはスケーラビリティ解決という明確な技術的目的をもって誕生した
- ミームコインは価格変動が極めて激しく短期投機的な性質が強い
- BCHは技術基盤がビットコインと同じであるため、一定の信頼性と実用性がある
ミームコインは一攫千金を狙う方に人気ですが、リスクが非常に高いため初心者にはおすすめしません。
BCHも価格変動はありますが、ミームコインよりは技術的な根拠のある仮想通貨です。
FXとビットコインの違い・暗号資産CFDとの関係
「FX(外国為替証拠金取引)とビットコイン取引は何が違うの?」という疑問もよく聞かれます。
| 項目 | FX(外国為替) | 仮想通貨取引 |
|---|---|---|
| 対象 | 円・ドル・ユーロ等の法定通貨 | BTC・BCH・ETH等の暗号資産 |
| 取引時間 | 平日のみ(週末は原則休場) | 24時間365日 |
| 価格変動 | 比較的安定している | 非常に激しい |
| レバレッジ | 国内は最大25倍 | 国内は最大2倍 |
| 口座開設 | FX業者に申請 | 仮想通貨取引所に申請 |
FXと仮想通貨は仕組みが大きく異なります。
仮想通貨は24時間365日取引できる点と、価格変動の大きさが最大の特徴です。
「暗号資産CFD」は海外FX業者が提供するサービスで、仮想通貨をFX形式で取引できますが、国内法規制の対象外である点に注意が必要です。
初心者はまず国内の取引所で現物取引(実際にコインを購入する方法)から始めることを強くおすすめします。
BCHのチャートと価格推移の傾向
ビットコインキャッシュの価格はビットコインの相場と連動する傾向が強く、BTC価格が上昇するとBCHも上昇しやすいです。
ただし、時価総額の差からBCHのほうがより大きく動くことが多く、上昇幅・下落幅ともにビットコインより激しくなりやすいです。
2026年現在も、BCHはCoincheckやbitFlyer・GMOコインなど国内主要取引所で取り扱いがあり、日本円で直接購入できます。
初心者におすすめの仮想通貨の購入方法と国内取引所の選び方

じゃあ実際にBCHを買うにはどうすればいいの?
まず国内取引所で口座を開設し、日本円を入金してから購入する方法が最もシンプルで安全ですよ。
仮想通貨の購入にあたって、初心者が最初に選ぶべきは国内の金融庁登録済み取引所です。
国内取引所を選ぶ理由
国内取引所は以下の点で初心者に安心です。
- 金融庁・一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)に登録・加盟している
- 日本語サポートがあり、問い合わせにも対応している
- 日本円での入出金が銀行振込やコンビニ払いで簡単にできる
- セキュリティ基準が法律で定められており、利用者保護の仕組みが整っている
- 口座開設は無料で、500円程度の少額から取引できる取引所も多い
海外取引所は銘柄数やレバレッジで魅力的に見えますが、日本の法律の保護が及ばないため、初心者は必ず国内取引所からスタートしましょう。
初心者におすすめの国内取引所3選
| 取引所名 | 取扱銘柄数 | 最低購入額 | 取引手数料 | アプリ | BCH取扱 | 特徴 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
Coincheck |
30銘柄以上 | 500円〜 | 販売所形式(スプレッドあり) | ◎ | ◎ | アプリUIが業界最高水準。初心者が最初の取引所に選ぶことが多い | 公式サイトへ |
bitFlyer |
30銘柄以上 | 1円〜 | 販売所・取引所の両方に対応 | ◎ | ◎ | 口座開設数国内No.1。ビットコイン取引量が国内最大の信頼感 | 公式サイトへ |
GMOコイン |
20銘柄以上 | 数百円〜 | 取引所手数料は無料(Maker/Taker) | ◯ | ◎ | 送金・入出金手数料が無料。コスト重視の初心者〜中級者向け | 公式サイトへ |
口座開設から購入までの基本的な方法
仮想通貨の購入は、以下の手順で進めます。
- 取引所の公式サイトからメールアドレスで新規登録する
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)をアップロードする
- 審査が完了したら日本円を入金する
- 購入したい仮想通貨(BTC・BCH等)を選んで注文する
本人確認(KYC)が必要なため、申請から口座開設まで数日かかる場合があります。
すぐに取引を始めたい場合は早めに登録しておくのがおすすめです。
販売所と取引所の違いも知っておこう
国内取引所には「販売所形式」と「取引所形式」の2種類の購入方法があります。
購入方法の違い
- 販売所形式:取引所が直接コインを売ってくれる。操作が簡単だが手数料(スプレッド)が高め
- 取引所形式:ユーザー同士が売買する。手数料を抑えられるが操作が少し複雑
初心者は最初は販売所形式で慣れてから、取引所形式に移行するのが無理のない進め方です。
デジタル資産としての管理とセキュリティ
購入した仮想通貨は「デジタル資産」として自身で管理する責任があります。
取引所のウォレット(口座内)に保管するのが最も手軽ですが、長期保有を考えるなら自分で管理できるハードウォレットへの移管も選択肢のひとつです。
パスワードや秘密鍵の管理は自己責任であるため、安易に他人と共有しないことが最低限のセキュリティ対策です。
仮想通貨・ビットコインキャッシュに関するよくある質問
ビットコインとビットコインキャッシュはどちらを買えばいい?
初心者であれば、時価総額が圧倒的に大きく流動性も高いビットコイン(BTC)から始めるのが基本です。ビットコインキャッシュ(BCH)は送金手数料の安さや速度に強みがありますが、価格変動リスクはビットコインより高くなります。まずビットコインで取引に慣れてから、BCHへの分散投資を検討するのがおすすめの順序です。
ビットコインキャッシュはどこで購入できますか?
Coincheck・bitFlyer・GMOコイン・bitbank・SBI VCトレードなど、国内の主要取引所でBCHを購入できます。いずれも日本円で直接購入でき、口座開設は無料です。500円程度の少額から始められる取引所もあるため、まずは口座だけでも開設しておくとよいでしょう。
ビットコインキャッシュの将来性はどう見ればいい?
BCHは決済手段としての実用性を高める方向で開発が続けられています。ただし、ビットコインに比べてコミュニティの規模が小さく、価格変動リスクも高いため、過度な期待は禁物です。投資する際は全体の資産の一部に留め、ビットコインやイーサリアムと分散して保有することを検討してください。
ビットコインとFXの違いは何ですか?
FXは円・ドルなどの法定通貨を売買する取引で、平日のみ・国内最大25倍のレバレッジが基本です。ビットコイン取引は暗号資産を売買するもので、24時間365日取引でき、価格変動が非常に大きいのが特徴です。どちらもリスクを伴いますが、仮想通貨はFXよりも価格変動が激しいため、初心者は少額からの現物取引を最初の一歩にしましょう。
仮想通貨と電子マネーの違いは何ですか?
電子マネー(PayPay・Suica等)は法定通貨を電子化したものであり、運営会社が価値を保証しています。価格は変動しません。一方、仮想通貨(暗号資産)は特定の管理者が存在せず市場で価格が変動し、それ自体が資産として価値を持ちます。投資対象になる点が電子マネーとの最大の違いです。
ビットコインキャッシュのマイニングとは何ですか?
マイニングとはブロックチェーン上のトランザクションを検証・承認する作業のことで、マイナー(採掘者)が高性能なコンピューターを使って行います。ビットコインキャッシュもビットコインと同じSHA-256というアルゴリズムを使ってマイニングされます。マイニングに成功したマイナーは新規発行されたBCHを報酬として受け取る仕組みです。個人でのマイニングは現実的ではないため、一般の方は取引所で購入する方法が現実的です。
まとめ:ビットコインとビットコインキャッシュの違いを理解して仮想通貨取引を始めよう
この記事では、ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の違いを中心に、仮想通貨の基本的な仕組みや取引方法を解説しました。
改めてポイントをまとめます。
この記事のまとめ
- ビットコインキャッシュ(BCH)は2017年8月にビットコインからハードフォークで誕生した仮想通貨
- スケーラビリティ問題を解決するためにブロックサイズを32MBに拡大し、送金速度と手数料を改善
- ビットコインが「価値の保存」に向いているのに対し、BCHは「決済・送金」に特化している
- 仮想通貨と電子マネーは別物。暗号資産は価格が変動し、投資対象になる
- FXと仮想通貨取引は対象・取引時間・レバレッジ等が大きく異なる
- 初心者はまず国内の金融庁登録済み取引所(Coincheck・bitFlyer等)で口座を開設し、少額から始めるのがベスト
- BCHへの投資を検討する場合はビットコインより価格変動リスクが高いことを理解したうえで少額・分散を意識する
仮想通貨に興味はあるけど難しそうで踏み出せない、という方にとって最初のハードルは「口座開設」です。
Coincheckはアプリの使いやすさが国内トップクラスで、500円程度の少額から仮想通貨を購入できます。
登録・口座開設は無料なので、まず口座だけ作ってみることをおすすめします。