仮想通貨取引所の退会・解約方法は2つの型に分かれる

退会って、どこの取引所も同じやり方なの?
画面のボタンで申請する型と、問い合わせで頼む型の2つです。
仮想通貨(暗号資産)の取引所には、アプリや Web の設定画面に「退会申請」のボタンがある会社と、ボタンが無く問い合わせフォームから解約を依頼する会社があります。
どちらの型でも、口座に資産が残っていると手続きは進みません。
まずは自分が使っている取引所がどちらの型かを確認し、手順の全体像をつかんでおくと迷いません。
| 取引所 | 手続きの場所 | 残高の条件 |
|---|---|---|
| Coincheck | Web・アプリの「基本設定の変更」から退会申請 | 日本円・暗号資産・NFT などをすべて0にする |
| bitFlyer | 問い合わせフォームで「アカウントを解約したい」を選択 | 日本円・暗号資産の口座残高がないこと |
| GMOコイン | 問い合わせフォームで口座解約を依頼 | 日本円・暗号資産の口座残高が0であること |
| bitbank | 問い合わせフォームで退会を連絡(手続きは会社側) | 資産の全額出金をお願いしている |
| メルコイン | ビットコイン取引だけの解約は不可(メルカリの退会が必要) | 売却してメルペイ残高へ移す |
参考:Coincheck よくあるご質問「退会方法を教えてください」
画面から退会申請できる型(Coincheck)
Coincheck は、設定の中にある「退会について」の欄から自分で退会申請を出せます。
申請したあとすぐに口座が消えるのではなく、退会完了予定日を過ぎると自動で退会が完了し、メールで「退会完了のお知らせ」が届く流れです。
申請中であれば「退会申請をキャンセルする」から取り消せるので、間違えて押してしまっても慌てる必要はありません。
問い合わせフォームで依頼する型(bitFlyer・GMOコイン・bitbank)
bitFlyer、GMOコイン、bitbank は、画面に退会ボタンがありません。
ログインしたうえで問い合わせフォームを開き、解約したい旨を送ると、会社側が残高を確認して手続きを進めます。
「退会ボタンが見つからない」のは故障ではなく仕様なので、設定画面を何度も探す前にサポートの FAQ で「解約」「退会」と検索してください。
サービスの一部としてビットコイン取引がある型(メルコイン)
メルカリのビットコイン取引(メルコイン)は、ビットコイン取引だけを解約することができません。
解約したい場合はメルカリそのものの退会が必要になるため、メルカリを使い続けたいなら「売却してつみたて・ポイント運用を止める」までにとどめるのが現実的です。
手続きの型ごとの目安
- 画面申請の型:残高を0にすれば、その日のうちに自分で申請まで終えられる
- 問い合わせの型:送信後に会社側の確認が入るため、完了まで数日かかることがある
- サービス一体の型:親サービスごと退会するかどうかを先に決める
退会前に必ずやること|資産の売却・出金と取引履歴の取得

残高を0にするって、何から手を付ければいいの?
自動の設定を止めてから売却し、最後に日本円を出金する順です。
退会の準備でつまずく人の多くは、出金と売却の順番を逆にしています。
たとえば先に日本円を出金してしまうと、あとからつみたての買い付けが入って暗号資産が増え、もう一度売却と出金をやり直すことになります。
次の順番で進めると、やり直しが起きません。
残高を0にする順番
- つみたて・ポイント運用など、自動で買い付ける設定を解除する
- 貸暗号資産やステーキングなど、取引アカウントの外にある資産を戻す
- 取引履歴・年間取引報告書をダウンロードして保存する
- 暗号資産を売却するか、外部ウォレットへ送付する
- 日本円を自分の銀行口座へ出金する
つみたて・ポイント運用の設定を先に解除する重要度:★★★★★
Coincheck は、退会の前に「Coincheckつみたて」の積立設定を止めるよう案内しています。
締切日のあとに停止した場合は、当月の引落しと買付けは行われ、翌月から止まる点に注意してください。
メルコインも、つみたてとポイント運用を解除しないと自動の購入が続くと案内しています。
退会しようと思った日に、まず自動で買う設定がないかを確認するのが第一歩です。
貸暗号資産やNFTなど取引アカウントの外の資産を戻す重要度:★★★★☆
取引画面の残高が0でも、別のサービスに資産が残っていると退会できないことがあります。
Coincheck では、貸暗号資産・Coincheckつみたて・Coincheck NFT の保有アイテムも0にする必要があり、NFT を外へ出す(出庫する)にはその手数料分の ETH が必要です。
つまり、ETH を先に全部売ってしまうと NFT を出庫できなくなるので、NFT を持っている人は売却の前に片付けてください。
貸暗号資産は、期間の途中で解約できるかどうかが会社によって違います。
GMOコインの貸暗号資産ベーシックは中途解約ができますが、その場合は貸借料が支払われず、受け取る予定だった貸借料の10%が中途解約手数料になります。
満了日が近いなら、満了を待ってから退会したほうが損をしません。
取引履歴と年間取引報告書は退会前にダウンロードする重要度:★★★★★
bitbank は、退会後は年間取引報告書・各取引履歴・入出金履歴を取得できなくなると明記しています。
今年分の年間取引報告書は翌年1月頃に発行されるため、年内に売却して退会すると、その年の報告書を受け取れないおそれがあります。
暗号資産の売却で利益が出た年は確定申告が必要になる場合があるので、報告書を自分で取得してから退会を連絡するのが安全です。
Coincheck も、退会申請の前に「取引履歴の取得」と「税務上の居住地国等の情報の提出」の確認を求めています。
暗号資産は売却するか、外部ウォレットへ送付する
保有している暗号資産は、販売所や取引所で売って日本円にするか、別の取引所や自分のウォレットへ送付します。
乗り換え先の口座がすでにあるなら、送付すれば売却で利益が確定せず、そのまま持ち続けられます。
ただし送付には銘柄ごとの送付手数料がかかり、少額だと手数料のほうが高くつくこともあります。
日本円を出金して残高を0にする
最後に、日本円を登録している銀行口座へ出金します。
出金手数料は会社によって違い、たとえば GMOコインの日本円出金(通常)は無料、Coincheck は407円です。
bitFlyer の FAQ には「暗号資産がある場合、売却することで日本円出金手数料を上回る場合がございます」と書かれており、少額の暗号資産も売って日本円にまとめてから出金すると無駄が出にくくなります。
取引所別の解約のやり方|Coincheck・bitFlyer・GMOコイン・bitbank

bitFlyer だと、問い合わせフォームで何を選べばいいの?
プルダウンで「その他」→「アカウントを解約したい」を選びます。
ここからは、取引所ごとの手続きを順番に紹介します。
どの会社も残高を0にしてから依頼する点は共通ですが、手続きの入口が変わることがあるため、実際に操作する前に公式サポートの最新のページも確認してください。
Coincheckの退会申請の手順
Coincheck は、Web 版とアプリのどちらからでも「基本設定の変更」から退会申請ができます。
Coincheck(Web)の退会申請
- Coincheck にログインし、メニュー内の歯車アイコンを押す
- 「基本設定の変更」を押して画面を下へスクロールする
- 「退会について」内の「退会申請を行う」を押す
- 確認画面で「OK」を押す
- 「お客様は現在退会申請中です。」と表示されれば申請完了
アプリの場合は、画面下部の「ウォレット」から右上の人型アイコン(アカウント)を開いて進みます。
古いアプリは動作が不安定になることがあるため、操作の前に最新版へ更新しておきましょう。
退会完了予定日を過ぎると自動で退会が完了し、登録メールアドレスに「退会完了のお知らせ」が届きます。
bitFlyerのアカウント解約の手順
bitFlyer は、日本円と暗号資産の口座残高がないことを確認したうえで、問い合わせフォームから依頼します。
bitFlyer の解約依頼
- ログインできる場合は、ログイン後の問い合わせフォームを開く
- プルダウンから「その他」「アカウントを解約したい」を選択する
- 問合せ内容を記載して「送信する」を押す
ログインできない場合も、ログイン前の問い合わせフォームから同じ項目を選べます。
その場合は氏名とメールアドレスも記載して送信します。
GMOコインの口座解約の手順
GMOコインの口座解約は、問い合わせフォームで受け付けています。
日本円と暗号資産の口座残高が0であることが確認できた段階で手続きされ、残高が確認された場合は手続きできないと案内されています。
暗号資産は販売所か取引所(現物取引)で売却するか外部ウォレットへ送付し、日本円は出金してから依頼してください。
なお、外国為替FX口座だけを解約することはできず、口座解約をすると暗号資産口座と外国為替FX口座が同時に解約されます。
FX だけ続けたい人は、解約ではなく暗号資産の残高を0にして放置するほうが目的に合います。
bitbankの退会の手順
bitbank は、利用者が問い合わせフォームから連絡し、会社側で退会手続きを行う流れです。
退会後はログインできず、すべての機能が使えなくなるため、資産の全額出金と、取引履歴・年間取引報告書の取得を済ませてから連絡します。
bitbank の口座維持には費用がかからないため、来年の年間取引報告書を受け取るまで口座を残しておく選択もできます。
メルコイン(メルカリのビットコイン取引)をやめる手順
メルコインは、ビットコイン取引だけの退会ができないため、利用をやめる場合は次の3つを行います。
メルコインの利用をやめる
- 保有している暗号資産を売却し、メルペイ残高へ移す
- つみたての設定を解除する
- ポイント運用の設定を解除する
暗号資産の取引がなくても月間取引報告書作成通知メールは届き、メルカリを退会した場合も退会日を含む月と翌月分は配信されます。
仮想通貨の退会できない・口座閉鎖が進まないときの原因と対処

売ったのに、退会申請のボタンが出てこないのはなんで?
売れない端数や、つみたて残高が隠れていることが多いです。
残高を0にしたつもりでも、退会の手続きが進まないことがあります。
原因はおおむね決まっているので、次の順に確認してください。
| 原因 | 対処 |
|---|---|
| 暗号資産の端数(小数点以下)が売却できない | サポートへ問い合わせる |
| 出金手数料より少ない日本円が残っている | Coincheck は407円以下なら退会手数料として処理される |
| 貸暗号資産・つみたて・NFT に資産がある | 申込のキャンセル・振替・出庫で0にする |
| 2段階認証やパスワードが分からずログインできない | ログイン前の問い合わせフォームから依頼する |
売却できない端数が残っている
販売所や取引所には最小の注文数量があり、それより小さい端数は売却できないことがあります。
Coincheck は、売却できない暗号資産がある場合や、小数点以下の端数が売却処理できない場合はサポートへ連絡するよう案内しています。
問い合わせフォームでは、種別を「登録情報を確認・変更したい」>「解約(退会)手続」と選び、状況を具体的に書いて送信します。
出金手数料より少ない日本円が残っている
日本円の残高が出金手数料より少ないと、出金そのものができず残高が0になりません。
Coincheck では、出金手数料の407円以下の日本円残高は退会手数料として受け取り、退会できると案内されています。
ほかの取引所で同じ状況になったときは、問い合わせフォームで残高の扱いを確認してください。
ログインできない・2段階認証が使えない
スマホを機種変更して認証アプリが使えない、パスワードを忘れたといった理由でログインできない場合でも、解約をあきらめる必要はありません。
bitFlyer はログインできない場合の問い合わせフォームを用意しており、氏名とメールアドレスを書いて「アカウントを解約したい」を選べます。
ただし、残高がある場合は本人確認のうえで出金を済ませる必要があり、写真の撮り直しなどで時間がかかることもあります。
海外取引所はサービス終了の期限に注意する
海外の取引所の中には、日本居住者向けのサービスを終了するところがあります。
たとえば Bitget は2026年8月に日本居住者向けサービスの終了を発表しており、2026年11月1日から決済のみのモード、12月31日に強制決済という予定が示されています。
海外取引所の口座は日本の財務局に登録された業者の口座とは扱いが違うため、退会の手続きより先に、資産を国内の取引所や自分のウォレットへ出金しておくことを優先してください。
退会後にどうなるか|再登録・個人情報・税金の注意点

退会したあとで、また同じ取引所を使いたくなったらどうなるの?
新しい口座を作り直しで、同じメールアドレスは使えません。
退会は、あとから取り消せない手続きです。
申請の前に、退会後に何ができなくなるかを確認しておきましょう。
同じアカウントの再開はできず、メールアドレスも使えない
Coincheck は、一度退会したアカウントは再開できず、そのメールアドレスは再登録に使えないと案内しています。
bitbank も、退会したアカウントの復旧はできず、再び使うには別のメールアドレスで新規登録が必要としています。
退会したあとに戻る可能性が少しでもあるなら、退会ではなく残高を0にして口座を残しておく方法も考えてください。
登録した個人情報はすぐには削除されない
bitbank は、登録した個人情報について、犯罪収益移転防止法により7年間保存する必要があるため、退会時に削除できないと明記しています。
これはほかの暗号資産交換業者にも共通する決まりで、退会したからといって本人確認の記録がすぐに消えるわけではありません。
確定申告に使う記録は自分で保管する
暗号資産の売却で出た利益は、原則として雑所得として確定申告の対象になります。
退会後は取引履歴を取り出せなくなる会社が多いため、ダウンロードした年間取引報告書や取引履歴の CSV は、少なくとも申告が終わるまで手元に残しておきましょう。
退会前の最終確認
- 日本円・暗号資産・NFT・貸暗号資産の残高がすべて0になっている
- つみたて・ポイント運用など自動購入の設定を解除した
- 取引履歴と年間取引報告書を保存した
- 再び使う可能性がないことを確認した
解約より乗り換えが向いている人の選び方

手数料が高いからやめたいだけなら、退会しなくてもいいの?
口座維持の費用が無い会社なら、残して乗り換え先を作るのも手です。
退会の理由が「使いにくい」「手数料が高い」なら、口座を閉じる前に乗り換え先を用意しておくと、暗号資産を売らずに送付で移せます。
送付であれば売却したことにならないため、利益を確定させずに保有を続けられる点も利点です。
ここでは、乗り換え先として選ばれることが多い国内の取引所を紹介します。
Coincheck(コインチェック):アプリで迷わず売買したい人向け
Coincheck は、退会申請までアプリで完結できるほど画面の作りがシンプルな取引所です。
取引所(板)では主要な21銘柄の手数料が Maker・Taker とも0%で、販売所でも35銘柄を扱っています。
選ぶ理由
- 取引所の主要21銘柄は売買手数料が0%
- 販売所で35銘柄を扱っている
- Web とアプリのどちらからでも手続きできる
注意点
- 販売所は売値と買値の差がコストになる
- 日本円の出金に407円かかる
GMOコイン(ジーエムオーコイン):出金のコストを抑えたい人向け
GMOコインは、日本円の出金(通常)が無料で、退会のときに出金手数料で少額が残る悩みが起きにくい取引所です。
取引所(現物)の Maker 手数料はマイナスで、指値で注文すると約定金額に応じた日本円を受け取れます。
選ぶ理由
- 日本円の出金(通常)が無料
- 取引所の Maker 手数料がマイナス
- 貸暗号資産の中途解約にも対応している
注意点
- 販売所と取引所で取り扱う銘柄が違う
- 大口の出金は400円かかる
bitbank(ビットバンク):板で安く取引したい人向け
bitbank は、取引所のメイカー手数料が−0.02%で、指値で注文すると報酬を受け取れる取引所です。
口座維持の費用がかからないため、使わない時期も口座を残しておきやすい点も、退会で迷っている人には合っています。
選ぶ理由
- 取引所のメイカー手数料が−0.02%
- 口座維持に費用がかからない
- 取引履歴や年間取引報告書を自分で取得できる
注意点
- 画面に退会ボタンが無く問い合わせが必要
- 販売所は売値と買値の差がコストになる
よくある質問
仮想通貨の取引所は、退会しないで放置しても大丈夫ですか?
bitbank のように口座維持に費用がかからない会社なら、放置しても料金は発生しません。ただし、つみたてなど自動で買う設定が残っていると購入が続くため、使わないなら設定だけは解除してください。
退会の手続きにはどれくらい時間がかかりますか?
Coincheck は申請後、退会完了予定日を過ぎると自動で退会が完了し、メールで知らせが届きます。問い合わせフォームで依頼する会社は、会社側で残高を確認してから手続きするため、数日かかることがあります。
退会したあと、取引履歴を見ることはできますか?
bitbank は、退会後は年間取引報告書・取引履歴・入出金履歴を取得できなくなると案内しています。確定申告に使う可能性があるなら、退会前に必ずダウンロードしておきましょう。
少しだけ残った暗号資産が売れないときはどうすればいいですか?
最小の注文数量より小さい端数は売却できないことがあります。Coincheck は、売却できない端数がある場合はサポートへ連絡するよう案内しているので、問い合わせフォームから状況を伝えてください。
GMOコインで暗号資産だけ解約して、FX は続けられますか?
GMOコインでは外国為替FX口座だけの解約はできず、口座解約をすると暗号資産口座と外国為替FX口座が同時に解約されます。FX を続けたいなら、暗号資産の残高を0にして口座は残しておく方法が合っています。
メルカリのビットコイン取引だけをやめることはできますか?
ビットコイン取引だけを解約することはできず、解約するにはメルカリの退会が必要です。メルカリを使い続ける場合は、暗号資産を売却してメルペイ残高へ移し、つみたてとポイント運用の設定を解除してください。
退会したら、登録したマイナンバーや本人確認書類は消えますか?
bitbank は、犯罪収益移転防止法により個人情報を7年間保存する必要があるため、退会時に削除できないと明記しています。退会してもすぐに記録が消えるわけではない点を理解しておきましょう。
仮想通貨の退会・解約方法まとめ
仮想通貨取引所の退会は、Coincheck のように画面から申請する型と、bitFlyer・GMOコイン・bitbank のように問い合わせフォームで依頼する型に分かれます。
どの型でも、日本円と暗号資産の残高を0にすることが前提です。
つみたてやポイント運用を先に止め、貸暗号資産や NFT を戻し、取引履歴と年間取引報告書を保存してから、売却または送付、最後に日本円の出金という順で進めると、やり直しが起きません。
退会できないときは、売却できない端数、出金手数料より少ない日本円、ログインできない状態のどれかを疑い、問い合わせフォームで状況を伝えてください。
退会は取り消せず、同じメールアドレスでの再登録もできない会社が多いため、手数料や使い勝手が理由なら、口座維持の費用が無い会社に乗り換えて暗号資産を送付で移す方法も検討する価値があります。