仮想通貨を出金できない主な原因|まず確認したい5つの場合

出金できないのは、どんな原因が多いの?
出金先の登録と、出金の条件を満たしているかがまず大事です。
国内の取引所で出金できない場合、原因の多くは利用者側の設定や、出金の条件にあります。
よくある原因を上から順に確かめていきましょう。
出金先の銀行口座を登録していない重要度:★★★★★
日本円を出金するには、あらかじめ出金先の銀行口座を取引所に登録しておく必要があります。
登録できるのは、取引所に登録した本人と同じ名義の口座だけです。
家族の口座や、名字が変わる前の名義の口座は出金先として使えないので、名義が取引所の登録と同じかを確かめてください。
口座の登録や変更には確認の手続きが入ることがあり、すぐには出金できない場合もあります。
最低出金額に届いていない重要度:★★★★☆
取引所によっては、1回に出金できる最低の金額が決まっています。
たとえばGMOコインの通常の出金は、最低10,000円からと案内されています。
残高が最低出金額より少ないと、出金の申請そのものができません。
出金手数料を差し引いた金額で最低額を下回ることもあるので、手数料と合わせて確認しましょう。
二段階認証の設定や入力で止まっている重要度:★★★★☆
多くの取引所では、日本円の出金や暗号資産の送付のときに二段階認証が求められます。
bitFlyerでは、日本円の出金と暗号資産の外部送付で二段階認証が必須です。
認証アプリのコードが通らない場合は、スマホの時刻が自動で合わせる設定になっているかを確認しましょう。
スマホを機種変更して認証アプリが使えない場合は、取引所に二段階認証の解除を依頼する手続きが必要になります。
入金したばかりで送付が制限されている重要度:★★★☆☆
入金の方法によっては、入金してから一定の期間、暗号資産の送付が制限されることがあります。
たとえばGMOコインは、Pay-easyで入金した場合、7日間は暗号資産の送付が制限されると案内しています。
不正な入金を使った犯罪を防ぐための仕組みなので、期間が過ぎれば送付できるようになります。
本人確認の情報が古くなっている重要度:★★★☆☆
引っ越しや結婚などで住所や名前が変わったのに、取引所の登録情報を直していないと、出金が止まることがあります。
取引所は、登録された情報と本人が一致しているかを確認する義務があるため、情報が古いままだと確認の手続きを求められます。
住所や名前が変わったら、取引所の登録情報もすぐに変更しておくと、いざというときに出金が止まりません。
メンテナンスや出金の受付時間外重要度:★★★☆☆
取引所や銀行のシステムメンテナンス中は、出金の申請や処理が止まることがあります。
出金の申請自体は24時間できても、銀行への振込は銀行の営業時間に合わせて処理される場合もあります。
出金できないときは、取引所のお知らせのページにメンテナンスの案内が出ていないかを確認しましょう。
日本円の出金が遅い・届かないときの対処法と手数料

出金の申請はできたのに、まだ銀行に届かないのはなぜなの?
銀行の処理時間や、出金の手続きの流れで時間がかかることがあります。
出金の申請が通っても、銀行口座に届くまでには時間がかかることがあります。
ここでは、日本円の出金が遅いときに確かめることと、出金にかかる手数料を説明します。
出金にかかる時間の目安重要度:★★★★☆
日本円の出金は、取引所が出金の処理をしたあとに銀行へ振り込まれます。
GMOコインの通常の出金は最短で即時(数分程度から)とされていますが、銀行がモアタイムシステムに対応していない場合やメンテナンス中は時間がかかる場合があると案内しています。
夜間や土日祝日に申請した出金は、翌営業日の着金になることもあると考えておきましょう。
銀行側で受け取りが止まることもある重要度:★★★☆☆
取引所からの出金が完了していても、受け取る銀行の側で入金の確認が入り、口座への反映が遅れることがあります。
ふだんと違う大きな金額が入ってきたときなどは、銀行が取引の内容を確かめるために連絡してくることもあります。
銀行から連絡があった場合は、暗号資産を売却した代金であることを落ち着いて説明しましょう。
出金手数料は取引所と金額で違う重要度:★★★★☆
日本円の出金手数料は、取引所や出金先の銀行、出金の金額によって変わります。
| 取引所 | 出金手数料 |
|---|---|
| bitFlyer | 三井住友銀行へ3万円未満220円・3万円以上440円、それ以外の銀行へ3万円未満550円・3万円以上770円 |
| Coincheck | 407円 |
| GMOコイン | 通常の出金は無料(大口の出金は400円) |
少額を何度も出金すると手数料の負担が大きくなるので、ある程度まとめて出金するのがおすすめです。
出金する前に売却が必要な場合重要度:★★★☆☆
日本円で出金できるのは、日本円の残高だけです。
ビットコインなどの暗号資産を持っている場合は、先に売却して日本円にしてから出金を申請します。
販売所で売ると、売る価格と買う価格の差(スプレッド)の分だけ受け取る金額が少なくなるので、取引所(板取引)で売れないかも確かめましょう。
売却して利益が出た場合は、その利益が税金の計算の対象になる点も覚えておいてください。
何日たっても届かないときの確認重要度:★★★★☆
数営業日たっても銀行口座に届かない場合は、まず取引所の出金履歴で、出金の状態が「完了」になっているかを確認します。
完了になっているのに届かない場合は、出金先として登録した口座の番号や名義が正しいかを見直しましょう。
それでも原因が分からないときは、出金の日時と金額、出金先の銀行名をそろえて、取引所の問い合わせ窓口に相談してください。
暗号資産を送金できない原因|取引所の出金制限の注意点

日本円じゃなくて、ビットコインを他に送れないときはどうなの?
送り先の制限や、送付そのものの停止が原因のことがあります。
暗号資産を他の取引所やウォレットへ送る「送付(出庫)」ができない場合は、日本円の出金とは別の原因を考えます。
トラベルルールで送り先が限られている重要度:★★★★★
暗号資産を送るときは、送る人と受け取る人の情報を取引所どうしで通知するトラベルルールが適用されます。
取引所どうしの情報の受け渡しの仕組みが合わないと、直接送ることができません。
たとえばBinance Japanは、トラベルルールの規制により、日本国内の他の暗号資産交換業者への出庫はできないと公式に案内しています。
送り先の取引所が送付先の選択肢に出てこない場合は、その組み合わせでは直接送れないと考えましょう。
自分で管理するウォレットへの送付重要度:★★★☆☆
国内の取引所どうしで直接送れない場合でも、MetaMaskのような自分で管理するウォレットへは送れることがあります。
Binance Japanも、国内の他の取引所へは送れない一方で、自分で管理するウォレットへの出庫はできると案内しています。
ただし、ウォレットの管理には秘密の復元フレーズの保管などの知識が必要なので、慣れないうちは売却して日本円で出金するほうが安全です。
取引所が出庫そのものを止めている重要度:★★★★★
取引所が、暗号資産の出庫サービスを一時的に止めていることもあります。
楽天ウォレットは、2026年8月19日から暗号資産の出庫サービスを一時停止しており、再開の時期は案内されていません。
出庫が止まっている間は、暗号資産のままでは外へ送れないので、売却して日本円で出金するなどの方法を考える必要があります。
ネットワークやアドレスの指定が合っていない重要度:★★★☆☆
送付先のアドレスの形式が銘柄と合っていないと、送付の申請でエラーになります。
送り先の取引所の入庫画面に出ている銘柄・ネットワーク・アドレスを、そのままコピーして使いましょう。
リップル(XRP)のように宛先タグが必要な銘柄は、タグを入れ忘れると送り先で反映されないので注意が必要です。
最低送付数量や手数料に届いていない重要度:★★★☆☆
暗号資産の送付には、銘柄ごとに1回に送れる最低の数量が決まっていることがあります。
たとえばGMOコインは、ビットコインの最小送付数量を1回0.02BTCとしています。
保有している数量が最低送付数量より少ないと、送付の申請ができません。
送り元の審査や承認を待っている重要度:★★★☆☆
送付を申請したあと、取引所の確認の手続きで「処理中」や「審査中」のまま止まることがあります。
はじめての送り先や、ふだんより大きな金額を送るときは、確認に時間がかかりやすくなります。
数日たっても状態が変わらないときは、取引所の問い合わせ窓口に、申請の日時と銘柄・数量を伝えて確認しましょう。
取引所のサービス終了で出金が制限された事例

取引所がなくなったら、預けていたお金はどうなっちゃうの?
決められた期限と手順に沿えば、資産は戻ってくるのが基本です。
取引所がサービスを終えたり、日本からの利用を止めたりすると、使える機能が段階的に止まります。
最近の事例を知っておくと、自分の取引所で同じような知らせが出たときに、慌てずに動けます。
LINE BITMAXのサービス終了重要度:★★★★☆
LINE BITMAXは、2026年6月1日にサービスを終了し、暗号資産交換業を廃止しました。
新規の口座開設、購入や積立、日本円の入金が段階的に止まり、残っていた暗号資産は日本円に換えたうえで、2026年6月30日までに登録口座かPayPayマネーへ返金されると案内されました。
期限を過ぎた分は、法務局へ供託されるとされています。
Bitgetの日本居住者向けサービス終了重要度:★★★★★
海外の取引所のBitgetは、日本に住む人向けのサービスを終了すると発表しています。
2026年8月3日以降は日本居住者の新規登録を止めており、2026年11月1日からは決済専用のモードになり、制限付きの入金と出金を除いて、ほとんどの機能が使えなくなります。
2026年12月31日からは残っている未決済のポジションが強制的に決済されますが、暗号資産の出金機能はその後も使えると案内されています。
期限の直前は手続きが混み合うので、知らせを見たら早めに資産を移しておきましょう。
強制決済の前に自分で決済しておく重要度:★★★☆☆
サービス終了の知らせが出たときに、レバレッジ取引のポジションを持っていると、期限に強制決済されることがあります。
強制決済は自分でタイミングを選べないので、相場が不利なときに決済されてしまうおそれがあります。
期限より前に自分で決済して、資産を移しておくほうが、損益を自分でコントロールできます。
海外の取引所は日本の制度の外にある重要度:★★★★☆
国内の登録業者は、利用者の資産を自社の資産と分けて管理するなど、日本の法律のルールに従っています。
一方で、日本の登録を受けていない海外の取引所は、そうしたルールの外で運営されています。
サービス終了や出金の制限が起きたときに、日本の制度で守られる範囲が限られるという点は、使う前に知っておきたい大きな違いです。
知らせを見落とさないために重要度:★★★☆☆
サービス終了や機能の停止は、取引所のお知らせのページや、登録したメールアドレスに届くメールで案内されます。
使っていない取引所のメールほど見落としやすいので、残高がある取引所のお知らせは定期的に確認しましょう。
使う予定のない取引所には、資産を置いたままにしないことも大切な備えです。
「出金できない」詐欺の手口と被害にあったときの相談先

出金するのに手数料を先に払ってって言われたんだけど、払えば出せるの?
それは詐欺の典型的な手口なので、絶対に払わないでください。
出金できない原因が、取引所ではなく詐欺のこともあります。
特に、SNSで知り合った人に勧められた投資サイトやアプリで「出金できない」場合は、詐欺を強く疑ってください。
よくある詐欺の手口重要度:★★★★★
出金できない詐欺によくある特徴
- 画面の上では大きな利益が出ているように見える
- 出金しようとすると「手数料」「税金」「保証金」を先に払うよう求められる
- 払っても、また別の名目で支払いを求められる
- SNSやマッチングアプリで知り合った人が投資を勧めてきた
画面に表示されている利益は、詐欺のサイトが作った数字であることがほとんどです。
「出金するために先にお金を払う」という仕組みは、まともな取引所にはありません。
金融庁・財務局に登録された業者か確かめる重要度:★★★★★
日本で暗号資産の売買や送付のサービスを行うには、金融庁・財務局への登録が必要です。
金融庁は、登録を受けた暗号資産交換業者の一覧を公表しているので、使っている業者が載っているかを確認しましょう。
登録業者の名前をまねた偽のサイトもあるので、サイトのアドレスが公式のものかも合わせて確かめてください。
詐欺サイトに入金する前に気づくポイント重要度:★★★★☆
詐欺の被害は、最初に少額の出金ができて信用させ、そのあと大きな金額を入金させてから出金できなくなる流れが多いとされています。
「必ずもうかる」「今だけ」「あなただけ」といった言葉で入金を急がせる相手は、まず疑ってかかりましょう。
入金先が個人名義の銀行口座だったり、聞いたことのない業者の口座だったりする場合も危険なサインです。
被害にあったかもと思ったら相談する重要度:★★★★☆
詐欺かもしれないと思ったら、それ以上お金を払わず、すぐに相談しましょう。
消費生活の相談は消費者ホットライン(188)、警察への相談は警察相談専用電話(#9110)で受け付けています。
また、「お金を取り戻せる」と持ちかける業者が後から近づいてくる二次被害もあるので、そうした連絡には応じないでください。
出金トラブルを防ぐための取引所選びと日ごろの備え

出金で困らないためには、ふだんから何をしておけばいいの?
出金の条件を先に知って、設定を済ませておくことです。
出金のトラブルは、口座を作った直後の準備でかなり防げます。
口座を作ったら最初に済ませること重要度:★★★★☆
口座開設のあとにやっておくこと
- 本人名義の出金先口座を登録する
- 二段階認証を設定し、控えを紙に残す
- 最低出金額と出金手数料を確認する
- 暗号資産を送る予定がある相手に送れるか確かめる
いざ出金したいときにこれらを始めると、確認の手続きで何日も待つことがあるので、早めに済ませておきましょう。
特に出金先の口座と二段階認証は、どちらも本人確認や確認コードが絡むため、思ったより時間がかかることがあります。
出金の履歴を記録しておく重要度:★★★☆☆
出金した日時や金額は、取引所の履歴の画面からいつでも確認できますが、口座を解約すると見られなくなることがあります。
確定申告で利益を計算するときに取引の記録が必要になるので、年に一度は取引履歴をダウンロードして保存しておきましょう。
出金のトラブルで問い合わせるときにも、手元の記録があると話が早く進みます。
少額で出金を試しておく重要度:★★★☆☆
初めて使う取引所では、大きな金額を入れる前に、少額で入金と出金を一度ずつ試しておくと安心です。
出金の流れや、届くまでの時間、手数料を実際に体験しておけば、本番で慌てずに済みます。
試すときは、最低出金額と手数料を確かめたうえで、損にならない金額を選びましょう。
登録業者で、出金条件の分かりやすい取引所を選ぶ重要度:★★★★☆
取引所を選ぶときは、売買の手数料だけでなく、出金手数料や最低出金額、出金にかかる時間も比べましょう。
国内の登録業者であれば、出金のトラブルがあっても問い合わせの窓口が整っています。
手数料の表や出金のルールが公式サイトで分かりやすく案内されている取引所を選ぶと、迷わずに済みます。
仮想通貨を出金できないときのよくある質問
出金できないのは取引所が倒産したからですか?
国内の登録業者で出金できない原因の多くは、出金先の登録や最低出金額、二段階認証などの条件です。取引所がサービスを終える場合は、お知らせやメールで期限と手順が案内されます。まずは自分の設定と、取引所のお知らせを確認しましょう。
出金に税金がかかると言われました。本当ですか?
暗号資産の利益にかかる税金は、確定申告で自分で納めるものです。出金するために取引所や業者へ税金を先に払う仕組みはありません。出金のために税金や手数料の先払いを求められたら、詐欺を疑ってください。
出金先の口座はあとから変更できますか?
多くの取引所で、本人名義の別の口座へ変更できます。変更には確認の手続きが入ることがあるので、出金したい日の直前ではなく、余裕を持って変更しておきましょう。
暗号資産を売らずに日本円で出金できますか?
日本円で出金するには、先に暗号資産を売却して日本円にする必要があります。暗号資産のまま他の取引所やウォレットへ送る場合は、送付(出庫)の手続きになります。
海外の取引所から出金できないときはどうすればいいですか?
まずは取引所のお知らせで、日本居住者向けのサービスの変更や出金の制限が出ていないか確認してください。日本の金融庁から無登録で営業していると警告を受けている業者の場合は、トラブルのときに取り戻すのが難しいことがあります。
出金の手数料を安くする方法はありますか?
出金の回数を減らしてまとめて出金する、出金手数料が安くなる銀行を出金先にする、といった方法があります。bitFlyerのように出金先の銀行によって手数料が変わる取引所もあるので、手数料の表を確認してみてください。
出金の申請を取り消すことはできますか?
取引所によっては、処理が始まる前なら出金の申請を取り消せることがあります。処理が進んだあとは取り消せないことが多いので、出金先と金額は申請の前によく確認しましょう。
出金できないときはどこに問い合わせればいいですか?
まずは使っている取引所の公式サイトや公式アプリにある問い合わせ窓口に連絡してください。出金の日時や金額、出金先の銀行名をそろえておくと確認が早く進みます。SNSで声をかけてくる「サポート担当」を名乗る人には応じないでください。
仮想通貨を出金できないときのまとめ
仮想通貨を出金できないときは、まず出金先の口座の登録、最低出金額、二段階認証といった基本の条件を確かめましょう。
日本円の出金は、銀行の処理時間によって翌営業日になることがあり、手数料も取引所と金額で違います。
暗号資産の送付ができないときは、トラベルルールによる送り先の制限や、取引所の出庫停止がないかを確認してください。
取引所のサービス終了では、決められた期限と手順で資産が戻されるのが基本なので、お知らせを見落とさず早めに動くことが大切です。
一方で、出金のために手数料や税金の先払いを求められたら、それは詐欺の手口なので、払わずにすぐ相談しましょう。
口座を作ったらすぐに出金の準備を済ませ、金融庁・財務局に登録された取引所を使うことが、出金で困らないためのいちばんの備えです。