Bybitが日本から撤退した背景と理由

Bybitが日本居住者向けサービスの終了を決めた背景には、金融庁による海外取引所への規制強化があります。
日本では2023年以降、無登録で日本居住者にサービスを提供する海外取引所に対して金融庁が相次いで警告を発し、法的な締め出しが強まりました。
Bybitはこの流れに対応しきれず、日本市場からの撤退を選択しました。
撤退の主な理由まとめ
- 金融庁による無登録業者への警告と規制強化
- 日本の資金決済法・金融商品取引法への対応コストが高い
- 国内登録を取得するための体制整備が困難と判断
- OKXやBinance(グローバル)など他社の撤退に続く流れ
Bybitは世界的に見れば利用者数・取引量ともに大手の部類に入りますが、日本の厳しい規制環境に対応するための体制整備よりも、他市場への注力を優先したと見られています。
日本の仮想通貨ユーザーにとっては突然の出来事に映りましたが、業界全体の流れとしては予見されていた動きでもありました。
Bybit撤退のスケジュールと対応期限

Bybitの日本向けサービス終了は、一度にすべてが止まったわけではなく、段階的に進みました。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2025年10月31日 | 日本居住者の新規口座開設を停止(報道による) |
| 2025年12月22日 | 日本居住者向けサービスの終了を発表(報道による) |
| 2026年3月23日12:00 | クローズオンリー(決済専用)モードへ移行。現物・デリバティブなど大半のサービスが利用不可に |
| 2026年7月22日12:00 | 未決済ポジションを強制決済。Bybitカードのサービスも停止(暗号資産の出金は継続して利用可能) |
2026年3月23日12:00より前は現物やデリバティブも通常どおり取引できましたが、同日からは資産変換(制限あり)と暗号資産の出金を除くすべての商品が使えなくなりました。
2026年7月22日12:00以降、Bybitでは未決済ポジションがすべて強制決済され、Bybitカードのサービスも停止しています。
資産変換(BTC・ETH・USDCのみ)と暗号資産の出金は強制決済後も引き続き利用できますが、Bybit公式は保有資産を早めに出金するよう案内しています。
まだBybitに資産が残っている場合は、今すぐ移行先の口座を準備し、資産を移すことが最優先です。
もう強制決済されちゃったら、資産はもう出せないの?
いいえ、強制決済後も暗号資産の出金自体はできます。ただしBybit公式は早めの出金を案内しているので、資産が残っている方はできるだけ早く手続きすることをおすすめします。
Bybitから資産を移行する手順

資産をBybitから移す手順は、送り先として「別の取引所の口座」または「自分の外部ウォレット」を用意することから始まります。
移行の基本ステップ
- 乗り換え先の取引所に口座を開設し、本人確認(KYC)を完了させる
- 乗り換え先で入金用のウォレットアドレスを確認する
- Bybitの出金画面で送金先アドレスとネットワークを設定する
- 送金額・手数料を確認してから出金を実行する
- 乗り換え先で着金を確認する
送金時にネットワーク(チェーン)の選択を間違えると資産を失うリスクがあります。
送り先と送り元で同じネットワークを選んでいるかを必ず確認してください。
たとえばUSDTを送る場合、TRC20(TRONネットワーク)とERC20(イーサリアムネットワーク)では手数料や速度が異なり、対応していないネットワークに送ると資産が消える危険があります。
移行時によくある失敗パターン
- 送金先と送金元でネットワークの種類が異なる
- 本人確認が完了していないため乗り換え先で出金制限がかかる
- 手数料分を考慮せず、残高ゼロになってしまう
- 少額テスト送金をせずに一度に全額送ってミスに気づけない
初めて送金する際は、まず少額でテスト送金を行い、着金を確認してから全額を移すことを強くおすすめします。
Bybitの代わりにおすすめの乗り換え先【ランキング】

Bybitから乗り換えるにあたって、どこに移るかを迷っている方に向けて、目的別のおすすめ取引所を紹介します。
1位:MEXC(草コイン・新規上場銘柄を追いたい方)
MEXCをおすすめする理由
- 新規銘柄の上場スピードが世界トップクラス
- 他の取引所では買えないマイナー銘柄も取り扱い
- 現物取引の手数料がゼロのキャンペーンを定期的に実施
- 口座開設から取引開始まで最短当日に完了できる
Bybitで草コインや新規上場銘柄を中心に取引していた方に特に向いています。
「他で買えない銘柄をいち早く取引したい」という方には、MEXCが最有力候補です。
2位:Hyperliquid(KYC不要・DEXを活用したい方)
Hyperliquidは中央集権型の取引所ではなく、完全分散型のDEX(分散型取引所)です。
KYC(本人確認)が不要で、自分のウォレットさえあれば即座に取引を開始できます。
Hyperliquidをおすすめする理由
- 運営会社が存在せず、資産を自分のウォレットで管理できる
- KYCなしで利用可能(規制リスクを最小化したい層に最適)
- CEX並みの高速取引とレバレッジ取引に対応
- 手数料が低水準で、大口取引にも向いている
ただし、利用にはMetaMaskなどの外部ウォレットが必要です。
初心者よりも、ウォレット操作に慣れた中上級者向けの選択肢です。
3位:FXGT(ハイレバレッジで仮想通貨FXを続けたい方)
Bybitでレバレッジ取引を活用していた方には、海外FX業者であるFXGTが有力な代替候補になります。
FXGTをおすすめする理由
- 最大1000倍のレバレッジで仮想通貨CFD取引が可能
- 入金ボーナスやキャンペーンが業界随一の充実度
- 追証なし(ゼロカット制度)でリスク管理がしやすい
- ビットコイン・イーサリアム・リップルなど主要銘柄に幅広く対応
FXGTはあくまでCFD(差金決済取引)のため、実際の仮想通貨を保有・送金したい場合には向きません。
レバレッジを活かした短期売買に特化したい方に最適です。
Bitgetは新規登録を停止中(既に口座がある方も年内に移行が必要)
Bitgetはレバレッジ取引・現物取引・コピートレードがそろい、操作感もBybitに近い取引所です。
ただし2026年8月3日から日本居住者の新規登録を停止しているため、これから口座を作ることはできません。
すでに口座を持っている方も、2026年11月1日からは決済と出金だけのモードに切り替わり、12月31日に残っているポジションは強制決済されます。乗り換え先は上の3社から選びましょう。
国内への乗り換えを検討している方には
海外取引所に不安を感じる方には、金融庁に登録済みの国内取引所への移行も選択肢のひとつです。
| 取引所 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Binance Japan | 国内最多66銘柄 | 銘柄数を重視する人 |
| bitFlyer | 口座開設数No.1の安心感 | 初めて国内に移る人 |
| SBI VCトレード | SBIグループの信頼性 | 積立・ステーキングも使いたい人 |
| GMOコイン | 各種手数料が無料 | コストを抑えたい人 |
ただし国内取引所はレバレッジが最大2倍に制限されているため、Bybitのようなハイレバレッジ取引は国内では行えません。
現物取引・積立・ステーキングを中心に運用したい方には国内取引所が安全な選択肢になります。
乗り換え先を選ぶときの注意点

複数の取引所を比較する際に、見落としがちなポイントをまとめました。
乗り換え先を選ぶ際のチェックポイント
- 取り扱い銘柄:Bybitで保有していた銘柄が取引・保管できるかを事前に確認する
- レバレッジ倍率:国内は最大2倍・海外は数十〜数百倍と差が大きい
- 手数料体系:入出金・取引・送金の手数料を総合的に比較する
- セキュリティ:二段階認証・コールドウォレット保管の有無を確認する
- 日本語サポート:トラブル発生時に日本語で問い合わせできるかを確認する
- KYCの有無:DEXを選ぶ場合はウォレット操作スキルが求められる
一つの取引所にすべての資産を集中させるリスクは、Bybitの件が示しているとおりです。
複数の取引所に分散して資産を管理する習慣をつけることが、今後のリスク管理において重要です。
Bybit撤退に関するよくある質問
Bybitはもう完全に使えなくなりましたか?
2026年7月22日12:00以降、Bybitでは未決済ポジションがすべて強制決済され、新規の取引はできなくなっています。ただし暗号資産の出金機能は引き続き利用できるため、資産が残っている場合はできるだけ早く出金の手続きを進めることをおすすめします。
Bybitに残っている資産はどうすればいいですか?
暗号資産の出金は強制決済後も通常どおり利用できるため、特別な問い合わせをしなくても手続きが可能です。Bybit公式も保有資産の早めの出金を案内しているため、資産が残っている場合はできるだけ早く出金を進めましょう。
Bybitの代わりとして最もおすすめの取引所はどこですか?
目的によって異なります。Bitgetはレバレッジ取引・コピートレード・現物取引がそろい使い勝手も近いですが、2026年8月3日以降は日本居住者の新規登録を停止しているため、これから口座を作る方にはMEXCが現実的な候補です。草コイン目的ならMEXC、レバレッジ特化ならFXGT、DEX志向ならHyperliquidが有力候補です。
OKXへの乗り換えはできますか?
OKXも日本市場からすでに撤退しているため、日本居住者が新規登録することはできません。乗り換え先としてはMEXC・Hyperliquid・FXGTが現実的な選択肢です(Bitgetは2026年8月3日から日本居住者の新規登録を停止しています)。
国内取引所に移行した場合、レバレッジ取引はできますか?
国内の金融庁登録取引所では、仮想通貨のレバレッジ取引は最大2倍に制限されています。Bybitのような高倍率のレバレッジ取引を継続したい場合は、海外取引所(FXGT等)への移行が必要です。
複数の取引所に分散するべきですか?
Bybitの件が示すとおり、一つの取引所に資産を集中させるリスクは実在します。現物保有には国内取引所、レバレッジ取引には海外取引所、長期保有には自己管理ウォレットといった形で分散させることが安全な資産管理の基本です。
まとめ:Bybit撤退後の行動指針
Bybitの日本撤退は、金融庁の規制強化という大きな流れの中で起きた出来事です。
今後も同様の動きが海外取引所で起きる可能性があるため、複数の取引所に分散して資産を管理する体制を整えることが最重要課題です。
今すぐやるべき行動まとめ
- Bybitに資産が残っている場合、通常どおり出金できるので早めに手続きする
- 目的に合った乗り換え先を選び、KYCを完了させる
- 少額テスト送金で着金を確認してから全額を移行する
- 複数の取引所に分散して、一か所への依存リスクを下げる
乗り換え先の候補をあらためて整理すると、以下のとおりです。
- MEXC:草コイン・新規上場銘柄に強い。手数料も低水準
- Hyperliquid:KYC不要のDEX。中上級者向け
- FXGT:ハイレバレッジの仮想通貨CFDを続けたい方向け
- Binance Japan / bitFlyer / SBI VCトレード:安全重視で国内に移りたい方向け
この記事が、Bybit撤退後の資産移行と乗り換え先選びの参考になれば幸いです。